
初診時には普段よりも時間をかけて話をする医師が多い。とはいえ、例えば1人に1時間をかけるのは、限られたスケジュールのなかでは容易にできることではない。その場合、20分のインフォームド・コンセント (IC) を一定期間に3回に分けて行うなど、段階的に話をするという方法もある。数回に分けることで、患者さんにとっても、インターネットや本で情報を集めて整理することができたり、家族や友人に相談して1人で抱え込まずに済んだりする。
また、初診後の検査来院の際などに、ほかの職種からサポートしてもらうのも効果的である。医師の話では納得しにくかったことでも、看護師や薬剤師に違う角度から言われることで、意外とすんなり受け入れられたり、気持ちが整理できたりする場合もある。コミュニケーションにおいても、多職種連携の果たす役割は大きい。