
ベテランの医師と若手医師が同じセリフを言ったにもかかわらず、一方は患者さんや家族に好意的に受け取られて信頼関係が強くなり、もう一方は反感を買い、信頼関係どころの話ではなくなる――こうしたケースは決して珍しくない。年齢、外見、職位、経験、そして本人の持つキャラクターによって、相手が受け取る印象は大きく変わるものである。
「先輩医師がこう話して上手くいったから」といってそのまま真似をしても、必ずしも同じようには伝わらない。慣れないうちはSHAREの基本のコミュニケーションに従い、相手の態度や雰囲気を意識し、様子をうかがいながら話すほうがよいだろう。