2013年の米国臨床腫瘍学会年次集会で、Panitumumabに関する無作為化比較試験である、
PRIME試験、
PEAK試験、
20020408試験における
RAS 解析の結果が報告された。これまでの
KRAS exon 2に加え、
RAS のminor変異である
KRAS exon 3, 4、そして
NRAS exon 2, 3, 4に遺伝子変異の測定範囲を広げ、全ての
RAS 遺伝子が野生型である「
RAS 野生型」に対象を絞り込むことで、より高いOS延長効果が認められた。そして、この結果はESMO 2013で発表された
FIRE-3試験のRAS 解析により再現され、抗EGFR抗体薬における
RAS 検査の重要性が確認された。
本座談会では、The New England Journal of Medicine誌にPRIME試験の
RAS 解析について報告したJean-Yves Douillard先生をゲストに迎え、切除不能進行・再発大腸癌におけるバイオマーカーについてご討議いただいた。