消化器癌治療の広場
BAD NEWSのGOODな伝え方
Quiz2 Case:結腸がん
当Quizは継続したストーリーで成り立っています.
このため,登場人物の家族背景は 第1回テーマ【病名告知】または下記をご参照ください.
―再発・転移告知―
 手術後,外来にて6ヶ月間補助化学療法が施行された.
 補助化学療法終了から6ヶ月後の外来受診時,腫瘍マーカー(CEA,CA-19-9)が上昇.
 Oさんには検査時に再発の可能性があることを伝えた.
【確定診断のための検査】
 腹部超音波検査,胸腹部・骨盤CT,血液検査
【診断】
 単発性肝転移
【推奨する治療】
 手術(肝切除)
Question
肝転移再発と告げると,Oさんは「治ると思って治療を受けてきたのに… あの抗癌剤治療は無駄だったのでしょうか?先生!」と言い,うつむいてしまった.その後の対応について,次のA〜Cの中でもっとも適当だと思うものをクリックして下さい.
A

しばらく間をおいてから,「再発と聞いてショックでしたよね・・・」と声をかけ,今後の治療について話をしても良いか確認し,推奨する治療は手術であることを説明した.

B

過去の治療の正当性や妥当性をなるべく多くのエビデンスを用いて説明した. さらに「以前,再発の可能性についてお話したはずですがお忘れですか?」と続けた.

C

そのまま間髪いれずに,手術による切除で治癒が望めることを一気に説明し,患者の不安解消に努めた.

【病名告知時・患者シチュエーション】
 40歳女性のOさんは,看護師で,会社員の夫,中学生と小学生の娘2人の4人暮らし. 既往歴に虫垂切除術(14歳時).