1,186例が無作為化され、1,014例で
RAS statusが判定された。
KRAS exon 2野生型597例中107例 (18%) で、いずれかの
RAS 変異が認められた。
RAS 野生型421例において、両群の患者背景はバランスがとれていた。
RAS 野生型におけるPFS中央値は、Panitumumab群6.4ヵ月、FOLFIRI群4.6ヵ月であり、Panitumumab群で有意に良好であった (HR=0.70, 95% CI: 0.54-0.91, p=0.007)。PFSに関するサブグループ解析では、中央値はすべてのサブグループでPanitumumab群が良好であり
(表2)、ハザード比に基づくと、術後補助療法の完遂からPDまでの期間が6ヵ月超の症例以外のすべてのサブグループでPanitumumab群が良好であった。
表2
RAS 野生型におけるOS中央値は、Panitumumab群16.2ヵ月、FOLFIRI群13.9ヵ月であり、Panitumumab群で良好な傾向がみられた (HR=0.81, 95% CI: 0.63-1.03, p=0.08)。OSに関するサブグループ解析では、中央値はECOG PS 2および
BRAF 変異型以外のすべてのサブグループでPanitumumab群が良好であり
(表3)、ハザード比に基づくと、BMI30以上および術後補助療法の完遂からPDまでの期間が6ヵ月超の症例以外のすべてのサブグループでPanitumumab群が良好であった。
表3
Grade 3/4の有害事象は、いずれのサブグループにおいてもFOLFIRI群に比べてPanitumumab群のほうが高く、同治療群内におけるベースライン因子毎の比較では、いずれの因子においても同様であった。
1) Douillard JY, et al.: N Engl J Med. 369(11), 1023-1034, 2013 [
PubMed]
2) Peeters M, et al.: 2014 Annual Meeting of the American Society of Clinical Oncology
®: abstr #3568