吉野:切除不能進行・再発大腸癌に対する治療は、Cetuximab、Panitumumab、Bevacizumab、Ramucirumabなどの分子標的薬の登場によって、著しく進歩しました。遺伝子解析技術も向上し、癌関連遺伝子異常の評価が容易になり、薬剤選択の個別化が進んでいます。近年はTumor Location、すなわち大腸癌原発巣の部位が右側か左側かによる予後や薬剤治療反応性の違いに注目が集まっています。そこで本座談会では、大腸癌治療のエキスパートである4名の先生方にお集まりいただき、Tumor Locationの話題をはじめ、3rd-lineにおける抗EGFR抗体薬の選択、期待される新規治療の開発状況について話し合いたいと思います。
まず結城先生からTumor Locationに関する知見やデータをご紹介いただきます。
Opening Remarks
