外来化学療法は、医師、看護師、薬剤師が各自異なる視点をもって活動することで、よりよい運営が可能となる。

例えば、患者さんは、医師の前と看護師の前では異なる表情を見せ、話す内容が変わることも稀ではない。
医師の前では治療継続の意欲を見せても、本音では治療がつらく、中断したいことを
看護師に漏らす患者さんもいる。PSの評価も、診察室内での医師がみている様子と、
歩く姿や待ち時間を過ごす様子を見ている看護師とでは、違うケースがある。
また薬剤師は、オーダーを見て、「毒性のために前回より投与量を減らしている
のだろう」などと見当がつく場合でも、気になったら疑義照会を行うのが望ましい。
実際に薬剤師の指摘によって、誤投与を未然に防げたケースも少なくない。
医師は、現場の看護師、薬剤師の意見に耳を傾けること、看護師や薬剤師は、
気づいたことがあれば、すぐに伝えることが重要である。