年齢はdisease-free survival (DFS) に影響しない
Efficacy findings from a randomized phase III trial of capecitabine plus oxaliplatin versus bolus 5-FU/LV for stage III colon cancer (NO16968): No impact of age on disease-free survival (DFS).
Daniel. G. Haller, et al.
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Stage III結腸癌の術後補助化学療法におけるcapecitabineの有効性については、すでにX-ACT試験において、5-FU/LV療法に対するDFSおよびOS (overall survival) における非劣性が示されている1)。 |
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対象は18歳以上のstage III結腸癌患者とし、下記の2群に無作為に割り付けた。
Capecitabine (1,000mg/m2/b.i.d, day 1-14, 経口投与) + L-OHP (130mg/m2, day 1) を3週毎に繰り返し、8サイクル実施 (6ヵ月間)
Mayoレジメンが約7割、RPMIレジメンが約3割に実施された (6ヵ月間) 一次エンドポイントはDFS、二次エンドポイントはRelapse-free survival、OS、安全性である。 |
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NO16968試験全体の結果では、5年DFSがXELOX群66.1%、5-FU/LV群59.8%であり、DFSはXELOX群において有意に優れていた(HR=0.80, 95% CI: 0.69-0.93, p=0.0045)。また、5年OSはXELOX群77.6%、5-FU/LV群74.2%で、XELOX群において良好な傾向にあった。 なお、NO16968試験における70歳以上のXELOX療法群の治療期間は、5-FU/LV療法群に比べて短く、また治療強度(dose intensity)も低かった(表2参照)。 |
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本サブ解析により、Stage III結腸癌の術後補助化学療法におけるXELOX療法の有用性は、65歳以上および70歳以上の高齢者においても良好であることが確認された。これはACCENTデータベース2)およびMOSAIC試験3)の結果とは異なるものであった。また、高齢者においては治療期間の短縮ならびに治療強度の低下が認められたが、効果は良好であった。 |
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Reference |
【関連情報】
「ステージIII結腸癌に対するadjuvant療法としてのcapecitabineの有用性」
Twelves C, et al., N Engl J Med. 2005; 352(26): 2696-2704
2009年 米国臨床腫瘍学会年次集会 速報演題レポート #4010
「Stage II/III結腸癌の高齢患者における新規補助化学療法の効果:
12,500例を超えるACCENTデータベースからの知見」