現地座談会

終わりに

室:最後に大村先生から一言ご挨拶をいただきたいと思います。

大村:かつてバイオマーカーについて、「抗EGFR抗体薬はKRAS 野生型にしか効かない」とnegativeに捉えていた先生も多かったと思いますが、「患者選択を行うことで、より有効な患者に投与できる」とpositiveな方向に変わったと実感しました。

 私が大学を卒業したころは、大腸癌肝転移患者の生存期間は半年ほどでした。それが今は20ヵ月を超え、30ヵ月に達するところまで来ています。それならば、もっとqualityの高い生存を提供しなければなりません。

 消化器癌治療は着実に進歩しています。また来年の報告に期待したいと思います。

室:本日は長時間にわたり活発なディスカッションをしていただき、ありがとうございました。

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