レジメン講座 | 抗癌剤併用レジメンの投与法を解説します。

SIR

*S-1の用量は体表面積(m2)により調整
<1.25=40mg×2; 1.25-<1.50=50mg×2; ≧1.50=60mg×2

Goto A et al.: Ann Oncol. 17(6): 968-973, 2006

S-1は、5-FUのプロドラッグであるテガフールに、ギメラシルとオテラシルカリウムを配合した経口抗癌剤である。結腸・直腸癌におけるS-1単剤の有効性については、国内後期第II相A試験で奏効率36.1%、後期第II相B試験では39.5%の奏効率が得られている1)

SIRはCPT-11 + S-1療法のレジメンのひとつでCPT-11をday 1に、S-1をday 1-14に投与しday 15-21に休薬する3週を1サイクルとした治療法である。

有効性のデータを見る 安全性のデータを見る 

■有効性

国立がん研究センター中央病院のグループにより行われた切除不能進行・再発大腸癌初回治療例に対する第II相試験2) では、奏効率62.5%、progression-free survival (PFS) の中央値は8.0ヵ月であった。

PFS中央値

8.0ヵ月 [95% CI: 5.2-11.4]

奏効率

62.5% [47.5-77.5]

■安全性

Grade 3/4の主な有害事象は貧血7.5%、好中球減少15.0%、下痢7.5%、食欲不振12.5%などであった。

Reference

  • 1) ティーエスワン医薬品インタビューフォーム 2010年7月改訂(改訂第17版)
  • 2) Goto A et al.: Ann Oncol. 17(6): 968-973, 2006[PubMed
関連リンク
レジメン講座のトップへ
大腸癌のレジメン講座のトップへ
胃癌のレジメン講座のトップへ
このページのトップへ
MEDICAL SCIENCE PUBLICATIONS, Inc
Copyright © MEDICAL SCIENCE PUBLICATIONS, Inc. All Rights Reserved

GI cancer-net
消化器癌治療の広場