レジメン講座 | 抗癌剤併用レジメンの投与法を解説します。

AIO+CPT-11 regimen

Köhne C-H, et al.: J Clin Oncol. 23(22): 4856-4865, 2005

AIO regimenとCPT-11を併用する regimenである。EORTC 40986試験で、AIO regimenに対するCPT-11の上乗せ効果が検討された。

有効性のデータを見る  安全性のデータを見る 

EORTC 40986試験

切除不能進行・再発大腸癌を対象とした第III相試験であり、AIO regimen群とAIO + CPT-11群に1:1で割りつけられた。なお、当初5-FUの投与量は2,300mg/m2であったが、副作用死が3例認められたことから2,000mg/m2に下げられた1)

■有効性

奏効率は、AIO regimen群 34.4%、AIO + CPT‐11群62.2%、PFS中央値はそれぞれ6.4ヵ月、8.5ヵ月(p<0.0001)、OS中央値はそれぞれ16.9ヵ月、20.1ヵ月(p=0.0509)とCPT-11の上乗せにより良好な成績が報告されている1)

  AIO regimen AIO + CPT-11 p値
PFS中央値(月) 6.4 8.5 <0.0001
OS中央値(月) 16.9 20.1 0.0509
奏効率(%) 34.4 62.2 <0.0001

■安全性

AIO regimen群とAIO + CPT-11群におけるgrade 3/4の有害事象の比較では、下痢(21% vs. 29%)、悪心(7% vs. 8%)、嘔吐(5% vs. 7%)、心血管(4% vs. 2%)という結果であった1)

Reference

  • 1) Köhne C-H, et al.: J Clin Oncol. 23(22): 4856-4865, 2005[PubMed
レジメン講座のトップへ
大腸癌のレジメン講座のトップへ
胃癌のレジメン講座のトップへ
このページのトップへ
MEDICAL SCIENCE PUBLICATIONS, Inc
Copyright © MEDICAL SCIENCE PUBLICATIONS, Inc. All Rights Reserved

GI cancer-net
消化器癌治療の広場