RPMI+BV
ベバシズマブ(BV)は抗血管内皮成長因子(VEGF)ヒト化モノクローナル抗体で、米国では2004年2月に進行大腸癌に対する一次治療(ファーストライン)として認可されている。日本においても2007年4月に「治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌」に対する治療薬として承認された。
RPMIに対するBVの併用効果は、進行・再発結腸・直腸癌を対象としてLV/5-FU(RPMI)療法群、RPMI+BV 5mg群、RPMI+BV 10mg隔週投与群を設定した第II相臨床試験(AVF0780g)で比較された。その結果BV 5mg併用群が、10mg群併用群より良好な成績を示した(PFS 9.0ヵ月 vs 7.2ヵ月)(Kabbinavar F, et al. J Clin Oncol 21:60-65, 2003)。 また、CPT-11治療に不適格と考えられる転移を有する結腸・直腸癌に対する一次治療としてのRPMIとRPMI+BV 5mg/kgを比較した第II相試験(AVF2192g)が行われ、BV併用群で良好な成績が示された(PFS 5.5ヵ月 vs 9.2ヵ月、Kabbinavar FF, et al. J Clin Oncol 23:3697-3705, 2005)。
未治療の転移を有する結腸・直腸癌を対象にRPMIまたはbolus 5-FU/LV+CPT-11(IFL)をコントロール群としてRPMI+BVの臨床効果を比較した3つの無作為化比較試験をメタ解析した結果が報告された(Kabbinavar FF, et al. J Clin Oncol 23:3706-3712, 2005)。その結果、RPMIまたはIFLとRPMI+BV 5mgの奏効率は各々24.5%と 34.1%、PFSは5.6ヵ月と8.8ヵ月、MSTは14.6ヵ月 と17.9ヵ月であり、コントロール群にIFLを含めてもRPMI+BVが優る成績が示された。
国内で行われた臨床試験としては、進行・再発結腸・直腸癌患者を対象とした第II相試験(JO18157試験)が行われた。本試験では、初回にBV 3mg/kg、5mg/kg、10mg/kgをそれぞれ単剤投与し、3週間後からRPMIレジメに各投与量のBVが2週間隔で併用された。その結果日本人に対するBVの初期安全性が確認されるとともに、BVの薬物動態が明らかになった。
米国NCCNガイドラインでは、FOLFOX+BV、XELOX+BV、FOLFIRI+BVが進行・再発結腸・直腸癌に対する標準療法とされている。しかし、FOLFOXやFOLFIRIなど毒性の強いレジメの施行や継続が困難な症例に対してはRPMI+BV療法が推奨されている。
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