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記事内容で取り上げた薬剤の効能・効果および用法・用量には、日本国内で承認されている内容と異なるものが、多分に含まれていますのでご注意ください。
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ASCO 2007に参加なさった先生方から、興味深い演題を3つずつ選んでいただきました。
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吉野 孝之 先生 |
No. LBA1
発表者:Llovet, J
| コメント: | 肝細胞がんに全身化学療法の扉を開いた意義深い試験である。本試験はChild-Pugh Aと肝機能良好で、組織学的に肝細胞がんと証明された、少なくとも未治療病変を1つ以上有する患者を対象に、主要評価項目を全生存期間(OS)と症状発現までの期間とし、sorafenibを1回400mg、1日2回内服群299例とプラセボ群303例に1:1の割付けを行った第III相試験である。両群間で症状発現までの期間に有意な差を認めなかったが、sorafenib群のOSの中央値は46週、プラセブ群のそれは34週で、ハザード比0.60、p値0.00058と統計学的有意差を認め、効果安全性委員会からの本試験の有効中止が勧告された。今後、肝細胞がんに対する分子標的治療の開発が促進されると考える。 |
No. 4514
発表者:Narahara, H
| コメント: | LBA4513のJCOG9912(5-FU vs TS-1 vs CPT-11+CDDP)に引き続き発表された本試験は、未治療例の切除不能進行胃がんを対象に、主要評価項目を全生存期間(OS)、TS-1を標準治療、TS-1+CDDPを試験治療とし、TS-1+CDDPの優越性を検証する第III相試験である。OSの中央値はTS-1群で11ヵ月、TS-1+CDDP群で13ヵ月、ハザード比0.774、p値は0.0366であり、試験治療であるTS-1+CDDPが統計学的に有意にOSを改善した。本邦における胃がんの標準的化学療法がTS-1+CDDPとなった瞬間であった。現在進行中のグローバル試験であるFLAGS(First-Line
Advanced Gastric Cancer Study)で、FP(5-FU+CDDP)に対しTS-1+CDDPの優越性が証明されれば、世界標準もTS-1+CDDPになる。FLAGSの結果は来年報告される予定である。 |
No. 6091
発表者:Vermorken, J
| コメント: | 本試験はstage III/IV期の局所進行または遠隔転移を有する頭頸部患者を対象に、主要評価項目を全生存期間(OS)、5-FUにcarboplatinまたはCDDPを標準治療、標準治療にcetuximabを併用する治療を試験治療とし、cetuximabの有効性を検証する第III相試験である。OSの中央値は標準治療群で7.4ヵ月、cetuximab併用群で10.1ヵ月で、ハザード比0.797、p値0.036と統計学的に有意に併用群が優っていた。さらにcetuximab併用群の毒性は忍容可能であった。演者のVermorken
Jは、‘This multicenter European study demonstrates the first systemic treatment
in 25 years to result in survival improvement over platinum-based chemotherapy
in this patient population’と述べた。2007年1月現在、局所進行例には放射線療法との併用で47ヵ国承認、その一方で遠隔転移例ではわずか6ヵ国に留まる。本試験の結果から、遠隔転移例へのcetuximabの承認が促進するものと考える。 |



