記事内容で取り上げた薬剤の効能・効果および用法・用量には、日本国内で承認されている内容と異なるものが、多分に含まれていますのでご注意ください。
![]() |
進行・再発胃癌については、JCOG 9912(5-FU持続静注を対照群としたTS-1の非劣性、CDDP+CPT-11の優越性試験)およびTS-1
vs TS-1+CDDPの比較試験が公表される。5-FU持続静注に対するTS-1の非劣性が証明されれば、TS-1単独を対照群とする5つの比較試験(対CDDP+CPT-11、+CDDP、+CPT-11、+TXT、LV/UFT)の結果から、これらのレジメンの使い分けや、投与順序の解明が行われることになろう。
NCCNガイドラインでは進行・再発大腸癌に対するbevacizumab、cetuximab、panitumumabの抗体療法が標準治療として組み入れられ、本邦でも本年中のbevacizumab、cetuximab承認が期待されている。
従来型抗癌剤との併用によるこれらの抗体治療の組み合わせ、投与順序により奏効率、生存期間、R0手術率はさらに向上するものと考えられる。
![]() |
シカゴで開催されるASCO 2007が近づいてきました。私たちはGI Cancer-netから皆様方へ、より迅速に、また正確に、さらには会場でのディスカッションも含めてASCO
2007のレポートをお届けいたします。
我が国でも大腸癌に対する抗体製剤が6月に発売されます。私たちは、抗体製剤がもたらす便益を冷静に判断しなくてはなりません。そのために役立つ情報が、ASCO 2007で得られるものと期待されます。抗体製剤を術後補助化学療法と併用した際に生存率が大きく向上すれば、抗体製剤がもたらす便益はコストに見合う可能性があります。
一方、我が国で広く施行されるに至ったFOLFOX のコンプライアンスを向上させるための工夫については、試行錯誤が続いています。OPTIMOXを中心としたレジメンの模索の結果に注目したいと思います。
我が国でも、ASCOでの報告を参考にして同様の化学療法が行える環境が整いつつあります。ASCOをレポートさせていただくことに、一層身が引き締まる思いです。
![]() |
今年も、久保田 哲朗先生、大村 健二先生とご一緒に、主要演題の速報を担当させていただくことになりました。興味深い演題を厳選して迅速にお伝えしたいと思います。
今年の1月に開催されたASCO GIでは我が国からACTS-GCの成績が発表され、世界で初めて胃癌D2郭清術後の補助化学療法の有用性が証明された試験として脚光を浴びました。今年のASCOでは同様にいくつかの進行・再発胃癌に対する無作為化比較試験の成績が我が国から発表される予定となっています。我が国の胃癌の標準治療に大きな影響を及ぼす試験として大いに注目したいと思います。
一方、大腸癌に関しては分子標的薬による最新の治療成績、転移性肝腫瘍に対する術前治療の意義、Stop and Go conceptの最新成績など、注目すべき話題が目白押しです。しかし、最近英国のNICEでは分子標的薬の標準治療薬としての使用を認めない方針を示しており、今後はますますcost effectivenessの評価が重要になるものと思われます。こういった視点からもいくつかの演題を取り上げてご報告したいと思います。
ASCOは今年から少なくとも3年間はシカゴで開催されることになりました。直行便で行けるため大変便利ですので、体力を温存して最新の学会情報をお届けしたいと思います。






